2017年12月24日

147.明仁天皇15歳の誕生日

昨日の2017年12月23日、天皇陛下は84歳のお誕生日を迎えられました。天皇誕生日ときいて思い起こさずにはいられないのは陛下の15歳のお誕生日。15といえば中学の3年生ですが、この15の誕生日以来、陛下が穏やかなお気持ちでお誕生日を過ごされたことはただの一度もない。私もそう拝察する国民のひとりです。以下、矢部宏治さんの『戦争をしない国』から。

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A級戦犯への判決は、昭和23年(1948年)11月12日に言い渡されています。その時絞首刑を宣告された7人が、実際に処刑されたのは翌月の12月23日。その日は明仁皇太子の15歳の誕生日だったのです。もちろん、それは偶然ではありません。なぜなら裁判の始まり、つまり東京裁判でA級戦犯たちが起訴されたのは、その2年8ヶ月前の昭和21年(1946年)4月29日、昭和天皇の誕生日だったからです。そこには、明らかに占領軍のメッセージが込められていました。

「この裁判と処刑が何を意味するか、天皇とその後継者である皇太子は、絶対に忘れてはならない」

7人が処刑された1948年には、すでにドイツをはじめ、イタリア、ハンガリー、ブルガリア、ルーマニアなどヨーロッパの敗戦国(枢軸国)の王室はすべて廃止されていました。

日本にだけ王室が残されたことの意味を、自分はどう考えればよいのか。

おそらく明仁天皇は、その後、自分の誕生日を爽やかな気持ちで迎えられたことは一度もなかったでしょう . . . .

(『戦争をしない国』p.17)
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※引用参考データ:
矢部宏治、須田 慎太郎『戦争をしない国 明仁天皇のメッセージ』(2015)小学館

posted by Lily at 16:33 | 政治と憲法