2017年08月13日

128.憲法9条は「謝罪」である

確かに日本は戦後にドイツが謝罪したような謝罪をしていません。「でも日本は謝罪している。憲法9条によって」。これはあるアメリカ人の言葉です。その人の名はチャルマーズ・ジョンソン(Chalmers Johnson 1931-2010)。元カリフォルニア大学教授・元CIA顧問の政治学者です。以下『「映画 日本国憲法」読本』p.29-30より。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
日本は第二次世界大戦中の侵略行為に関して謝罪しなかったとして、いまだに批判されています。少なくとも日本は、戦後にドイツが行ったような謝罪を行っていません。私が初めて来日したのは1953年、この問題がまだ熱く議論されている頃でした。そのときから感じていることですが、日本は謝罪したのです。憲法第9条こそが謝罪だったのです。東アジア諸国へ向けられた宣言だったのです。

「今後、あなた方が、1930年代から40年代に起こったような日本の軍事行為の再発を恐れる必要はありません。なぜなら、日本は公式に、そして法的にも、武力行使を放棄したからです。自衛の最終段階における行為を除いて」

憲法第9条を破棄することは、謝罪を破棄することにほかなりません。そうすれば、中国でも、東南アジアの華僑(*注)社会でも、朝鮮半島では、「日本はほんとうに謝罪したのか、戦争犯罪の重さを本当に理解する気があるのか」という問題が再燃するでしょう。

*注 華僑 長期にわたり海外に居住する中国人及びその子孫。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

憲法9条が持つ「謝罪」の意味について、われわれ日本人としても認識しておく必要がありますね。

※引用参考データ:『「映画 日本国憲法」読本』(2005)有限会社フォイル

posted by Lily at 00:00 | 政治と憲法