2017年05月07日

114.NHKスペシャル『憲法70年 “平和国家”はこうして生まれた』(1)

4月30日に、NHKスペシャル「憲法70年 “平和国家”はこうして生まれた」が放送されました。内容はこのようなものでした。以下、「番組内容」より引用。

日本国憲法の施行から70年。平和主義の出発点が新たな資料で明らかになった。昭和20年9月、昭和天皇は勅語で平和国家の確立を明らかにした。しかし、GHQ草案の条文には平和の文字はなかった。その後、衆議院の小委員会で鈴木義男議員の発言を機に議論があり「国際平和を誠実に希求」する条文が第九条に盛り込まれたことが明らかになった。番組では速記録をもとに小委員会をドラマで再現。“平和国家”誕生の舞台裏に迫る。(引用終わり)

改憲派の人たちは、日本国憲法はGHQに「押し付けられたもの」だと主張してきました。しかし番組は、日本国憲法がアメリカに押し付けられたものではなく、当時の日本人の議論によって作られたものであることを明らかにしました。

主として取り上げられていたのは、14名からなる「帝国憲法改正小委員会」での議論です。この小委員会は、GHQ草案をもとにした政府案の修正議論をしていました。委員長は芦田均。後に首相になる人物です。

憲法の第9条は「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し」で始まりますが、この中の「平和」と言う言葉は、この委員会が入れたもので、つまりGHQ草案にはなかった、ということを、番組は積極的に伝えていたように思います。

興味深かったのは、芦田均と鈴木義男のやりとりです。芦田が、「日本国民は正義と秩序とを基調とする国際平和を誠実に希求し、陸海空軍その他の戦力を保持せず、国の交戦権を否認することを声明す」はどうだろうかと尋ねます。これに対し、鈴木は「声明す」の削除を提案するのですが、その時の言葉を引用します。

「戦力を保持しない」「国の交戦権を否定する」と言い放せば良い。(引用終わり)

こうして第9条は日本人の手によって完成をみたのでした。


※引用参考データ:『もっとNHKドキュメンタリー』、
5/2 LITERA「9条の条文は日本人が作っていた!
NHKが日本国憲法はGHQの押し付けを真っ向否定する検証番組」
posted by Lily at 18:45 | 政治と憲法