2017年04月23日

112.憲法があればこそ(2)

憲法というのは、みなさんにとって、あまりなじみのない法なのでしょうが、その果たす役割は重要です。「国家権力」という巨大な権力をコントロールし、国民一人ひとりが生きたいように生きることができるよう、自由を守ってきています(青井未帆著『憲法を守るのは誰か』p5)。

憲法は、私たちにあまり意識されることなく私たちの自由を守っている。だとすれば具体的にどう守っているのでしょうか。そして憲法がなければどうなるのでしょうか。このことについて把握しておこうと思いました。以下、2016年5月4日『東京新聞』「人の一生を支える憲法」より。


11条の「基本的人権の享有」、13条の「個人の尊重」、14条の「法の下の平等」、25条の「生存権・国の社会的使命」。もしもこれらの条文がなければ、健やかに育つのに必要な支援を受けられない子供が出てくる可能性がある。

26条の「教育を受ける権利」。これがなければ、経済的理由等で学校に通えない子供が出てくる可能性がある。

19条の「思想及び良心の自由」、21条の「表現の自由」、23条の「学問の自由」。これらの条文がなければ、好きな学問を選べない、教師と違う意見を言えない、自由にサークル活動ができない、などの可能性がある。

15条の「普通選挙の保障」。これがなければ、女性や貧しい人選挙権がなくなる可能性がある。

22条の「居住移転及び職業選択の自由」。これがなければ、決められた職業につくほかなくなる可能性がある。

20条の「信教の自由」と24条の「家族生活における個人の尊厳」。これがなければ、親が決めた相手としか結婚できず、式のスタイルも選べない可能性がある。

27条の「勤労条件の基準」。これがなければ、育児休暇を取ろうとして解雇される可能性がある。

25条の「生存権・国の社会的使命」。これがなければ、蓄えがない人は満足な医療を受けられず、年金がもらえず苦しい生活を強いられる可能性がある。

あまり意識されないがゆえ、空気にすら例えられることのある憲法ですが、その果たす役割が重要であることがわかります。それなのに、今、この憲法の力が「不当に低く見積もられている」。と私も感じているところであります。

※引用参考データ:青井未帆『憲法を守るのは誰か』(2013)幻冬舎ルネッサンス、
2016/5/4東京新聞「今読む日本国憲法(特別編)条文 一生寄り添う 自由、人権...救いの手にも」
posted by Lily at 10:37 | 政治と憲法