2017年04月16日

111.憲法があればこそ(1)

私たちは憲法の力を知らなさ過ぎるのではないか? これは、改憲ムードが高まる中で、最近とみに感じていることです。言われてみれば確かに憲法は、私たちの多くにとってなじみのない法かもしれません。現に私自身も普段から憲法を意識して暮らしているわけではありません。でも「水や空気と同じく普段あまり意識されない憲法が、私たちの平和で自由な生活を支えている」そうです。そうであるなら、改憲論議の前に、今の憲法がどんなふうに私たちの平和で自由な生活を支えているのか、よくよく知っておく必要があると思いました。以下は2016年5月4日の東京新聞に掲載されていたものです。人生と憲法の関わりを知る上で、参考になろうかと思います。


新しい命が誕生。出生届を出すと、親の社会的立場や財産で差別されることなく健康診断や予防接種の案内が送られてくる。人は生まれながらにして基本的人権を持ち(憲法一一条)、個人として尊重され、幸福を追求する権利が認められている(一三条)のだ。

六歳になると、みんなが小学一年生に。子どもには教育を受ける権利、保護者には受けさせる義務があり、国も無償で義務教育を提供する(二六条)。

高校や大学に進み、好きな科目や専攻を選べるのは学問の自由(二三条)が保障されているから。これがないと、国や教師が決めた分野を学ぶことになりかねない。教師に違う意見をぶつけられるのも、思想及び良心の自由(一九条)があるためだ。サークル活動で自由な創作活動や発表ができるのは、表現の自由(二一条)があるおかげだ。

社会人になり、才能を生かした仕事に就いたり、住みたい街に引っ越したりできるのは居住・移転及び職業選択の自由(二二条)があるから。成年者で意中の人が見つかれば、親の同意なしでも二人の合意だけで結婚できる(二四条)。

妊娠、出産をした場合、産休・育休を取得できるのは勤労条件の基準(二七条)について定めがあるから。この条文は働き続ける限り、過酷な労働からの防波堤の役割を果たす。

憲法は災害や病気、加齢で働けなくなり困窮した場合でも、文化的な最低限度の生活を営めるよう、生存権と国の社会的使命(二五条)を明記している。生活保護の受給も施しではなく、権利なのだ。


いかがでしょう? 確かにこうしてみると、私たちの人生がいかに憲法に支えられているかがわかります。ではこれらの条文がなくなったり変更されたりしたら、どうなるのでしょうか? それについて次回考えてみたいと思います。


※引用参考データ:2016/5/4東京新聞「今読む日本国憲法(特別編)条文 一生寄り添う 自由、人権...救いの手にも」
posted by Lily at 18:46 | 政治と憲法