2016年11月13日

89.ファシズム体制

まず、ファシズム(fascism)とは:
「第一次大戦後に現れた
全体主義的・排外的政治理念、
またその政治体制。
自由主義を否定し
一党独裁による専制主義・国粋主義をとり、 
指導者に対する絶対の服従と
反対者に対する過酷な弾圧、
対外的には反共を掲げ侵略政策をとることを
特色とした」(『大辞林』第三版)。

以下は『爆笑問題の戦争論』より。
日独伊三国同盟締結当時、
ドイツは既にオランダ、フランスを占領し、
破竹の勢いがありましたから
日本軍部の中では
このドイツにならえという空気が
強くなっていきました。
日本はドイツにならって、
強力な一国一党制の実現に
意欲を燃やしました。
これが近衛文麿(当時の日本の首相)の
近衛新党構想です。
既成政党の側からも
この近衛新党構想に対応して
一国一党制を主張し、
聖戦貫徹議員連盟が結成されます。
規制政党は相次いで解党し、また、
石原莞爾グループなどによる
下からのファッショ推進運動もあり、
日本中がファシズムの方向へ進み出し、
「八紘一宇」という言葉がスローガンとなりました。
これはアジア全土を日本が中心となってまとめる、
という思想です。
1940年、近衛は、大政翼賛会を発足させます。
これは反対を許さないという体制で、
実質、ファシズムが体制的に成立したことになります。

ちなみに「八紘一宇」ですが、これは、
「天下を一つの家のようにすること」で、
第二次大戦中、
日本の中国や東南アジアへの侵略を
正当化する標語として使われました。

※引用参考データ:大辞林第三版、
『爆笑問題の戦争論』(2006)幻冬舎
posted by Lily at 19:58 | 政治と憲法