2016年10月09日

84.「日独伊三国同盟」という軍事同盟

日独伊(にちどくい)三国同盟は
1940年(昭和15年)9月に、
日本、ドイツ、イタリアの間で結ばれた軍事同盟です。
1937年の盧溝橋事件によって始まった日中戦争は
かなり長期化していましたから
日中戦争の膠着状況を打破するとの意味合いもあり、
それまでの「日独伊防共協定」を強化し
軍事同盟に格上げするとの話が浮上したのでした。
ちなみに「日独伊防共協定」は
1937年に締結されておりました。
「日独伊三国同盟」の内容には、
こういうものが含まれていました:

いずれか一国が
現在交戦中でない他国に攻撃されたときは、
三国はあらゆる政治的・経済的・軍事的方法により、
互いに援助すること。

ここでいう「現在交戦中でない他国」とは
実のところアメリカでのことでした。
「アメリカに攻撃されたときは三国は協力する」
というわけでしたから「集団的自衛権」ですね。
でも、この軍事同盟には危ない側面がありました。
こうしてドイツ、イタリアと軍事同盟を結ぶと
英仏米との対立を深めることになりかねない。
だから当然、日本国内に賛否両論がありました。
陸軍は基本的に前向きでしたが、
海軍の山本五十六(いそろく)は反対でした。
彼はこう予測していたといいます。

日独伊三国同盟から日米戦争となり、
日本が敗北するであろう。
(黒羽清隆『太平洋戦争の歴史』)

先を見通していたのですね。先見の明です。
もしもこの人の言うことが認められていたなら
あの戦争は避けられたのに。
歴史から学ぶ。
大切なことであり、かつ、できることです。

※引用と参考データ:
デジタル大辞泉の解説、
毎日新聞2016年5月2日(月) 東京夕刊、
『世界史の窓』世界史用語解説 






posted by Lily at 12:15 | 政治と憲法